の前に、シビウ国際演劇祭2017の初日のダイジェストがアップされていたのでご紹介。

初日の花火は体力がもたなくて断念しましたが、最終日の花火は見るぞー!

今日も今日とて、10時のプレス・カンファレンスからスタート。
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ドキュメンタリー映画監督のSam Green(左から2人目)がゲストです。
16時から彼が手がけたアカデミー賞ノミネート作品『The Weather Underground』の上映もあったのだけど、写真で見たことのあるなかなかにショッキングな場面の映像が満載で、グハーッてなりました。
そして、プレス・カンファレンス後は、そのままOctavian Saiuのトーク・セッション。
本日のゲストは、雑誌『AMERICAN THEATRE』の編集者で演劇評論家のJim O’Quinn(左)と、詩人で劇作家、ジャーナリストのSaviana Stănescu(中央)。
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「政治的な演劇とは?」という問いが話題の中心になっていて、Saiu氏は「もちろん全ての演劇は政治的と言えるけど」と前置いた上で、今、どのような演劇がトリガーとなりうるのか、ということや
コメディ(笑い、ユーモア)と政治の関係性、コメディと真実との関係性についてどう思うか?みたいな質問を、二人にしていたのでした。
ものすごく興味深い問いだったけど、もう全然頭が追いつかなくて、レコーダーを持ってこなかったことが悔やまれます…。
で、今日のランチ。
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完食できなかったので、余った分を持ち帰り。こちらのレストランは大抵のところが、持ち帰りOK。嬉しい。

夕方からコーディネーターとちょっと打ち合わせて、夜はラドゥ・スタンカ劇場のレパートリー『♯MINOR』を見に、Teatrul Gongへ。
ここでちょっと現地のボランティアについて書きますが、演劇祭では300人もの高校生ボランティアが活躍しています。(彼らは2月からボランティアのトレーニングを重ねてきています)
演劇祭期間中は、授業もお休みをもらえるそうです。
席が余っている時に限りボランティアは無料で作品鑑賞ができ、どこの会場に行っても、たくさんの高校生ボランティアが作品目当てに入口付近で待機しています。
『♯MINOR』も、内容はノルウェーの子供の権利を保護する政府機関「Barne Vernet」に子供を誘拐されたルーマニアとノルウェーの夫婦の話や、
全ての仕事においてルーマニア人より外国人の方が給料面で優遇される雇用問題、それに対するアーティストのストライキ、等々
決してエンタメ的な作品でないにも関わらず、多くの高校生ボランティアが観劇して楽しんでいました。
実は、ものすごいセリフの量で早口で話す作品だったので、とても英語字幕がおいきれず、終演後に昨年のボラスタだったダニエラに解説をお願いしたのです。
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上記のことを英語でサラリと話す、高校卒業したてのダニエラ。超クレバー。
もちろん、街には「演劇なんて全然興味なーい」って高校生もたくさん歩いているわけですが、10代のうちからこういった演劇に触れ、さらに演劇祭の仕事を手伝って多くの外国人と交流を重ねれば、
そりゃー、精神的に成熟した10代20代になるよなー、と。
自分のチームメイトも、ルーマニア語、英語、ドイツ語が話せる16歳で、まあーーーーしっかりしていて、
私のしていることといったら、「今日の髪型超かわいいねー」とか、「その服超かわいいねー」とか、「もう、みんな優秀!素晴らしい!」とか、ひたすら褒めてるだけという…。

そんなこんなしているうちに、いよいよカンパニーが到着!
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バスを見て、待ちきれずに走り出すルーマニアン・ガールズ。かわいい。
ホテルにも無事チェックインし、
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レストランへ。
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急遽、イタリア語を話せる男子2人がチームに通訳として加わることになり、注文もとてもスムーズ。
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心強い…
0時を過ぎてやっと料理が出てきたのを見届けたところで、私たちはお役目終了。
あとはコーディネーターにお任せして、ようやっと帰宅。
カンパニーについては、明日詳しく書きまーす。
(編)

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