昨日の続きです。

洋さんの展示を見た後は、1階SCARTSコートで開催されていたチェルフィッチュの〈映像演劇〉「風景、世界、アクシデント、すべてこの部屋の外側の出来事」を。

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2016年のさいたまトリエンナーレで初めて体験した、チェルフィッチュの〈映像演劇〉。あのときは区役所の使われなくなった厨房と食堂が会場で、空間の面白さが自分の中で先行した感があったけど。

今回は発見というか、

一番奥の《ダイアローグの革命》を見たとき、舞台でリアルに知覚する人間の存在感とはまた違う存在感と言いますか、不思議な生々しさに「わー、これはなんなんだ」、と。

答えが出ないまま、打ち合わせの時間が迫っていたので会場を後にしたのですが、その後に訪れた彫美でSCARTSキュレーターの樋泉さんとバッタリ。

ここぞとばかりに上記の不思議な存在感の話をしたら、「人間の解像度が高い」という言葉が樋泉さんから出てきて、「それだーーーーー!!!!」とテンション上がりました。(樋泉さん曰く、その場で浮かんだ言葉とな。)

高い解像度の人間が目の前にいるという体験…。リアルであんな感じはないもんなー。(自分の視力がそんなに良くないからかもしれないけど、)現実世界ってぼやけてますよね。

(余談ですが、KAMMER4で『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』を観劇していたので、〈映像演劇〉に出演されていた足立智充さんを、つい「コンビニのスーパーバイザー」というフィルターで見てしまった。)

本郷新記念札幌彫刻美術館で開催中だったのが、「わくわく★アートスクール2020作品展 ファンタジー×リアリティ クスミエリカ」。

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市民から募った写真と本人撮影の写真を使用した合作2点と、自身の作品23点とで構成された展覧会。合作の2作品はphotoshopのレイヤーが重なってゆく様子のわかる動画もあり、デジタルコラージュの構成過程が垣間見えて面白かったです。

エリカさんの作品で自分的に目を引かれたのは、2019年作の《衆人に訴える論証》という作品。

特にここ。

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(※作品全体はエリカさんのウェブサイト内「DigitalCollage」で見れます。)

私たちの身の回りにあるものが非現実的な光景の一部へと形を変える作品世界は、新型コロナウイルスの流行を経た(渦中にある)現在において、もはやそれがデフォルトになりつつあると言えなくもないような…。

以前と同じように存在するものに対して、以前と同じように接することができない非現実的な光景が生まれつつある状態において、

そんな世界でも獲物を獲るために(日々の糧を得るために)、海を進む漁船の姿(知恵と工夫を凝らして生き抜く人々)には、ハッとするものが。

プラス

作品世界の土台となってる海、を切り裂く彼らの存在が、全体のバランスに対してほんの微かな不安定さをもたらしているような気がして、そこにもドキドキしました。

…良い!

この日は展示を見た後さらに打ち合わせがあって、そこにエリカさんも同席していたのだけど、ソーシャルディスタンシングな席配置で、同じ部屋にいるのにめっちゃ遠かったです…。

お山暮らしだと、街中へ出るときについ毎回用事を詰め込みすぎるのだけど、どれも良い鑑賞体験で良かったな。

(編)

 

 

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