シアターコモンズといえば、第3回目の2019年に小泉明郎さんの映像インスタレーション『私たちは未来の死者を弔う』と、リーディング・パフォーマンス萩原雄太/太田省吾『更地』を現地で体験して以来で
(2017年の藤井光『日本人を演じる』は、BankART Studio NYK(『日産アートアワード2017』)で見れたり、2020年の小泉明郎『縛られたプロメテウス』は2019年のあいトリで体験。)
遠方住まいな身には、足を運べたとしても限られた作品をチェックするだけで精一杯だったのですが。
なんとシアターコモンズ’21ではリモート参加という素晴らしい選択肢が!
リモート参加はリアルとは異なる演出になるけれど、足を運べないから体験として「0」、ではなく、作品と何かしらのつながりを持てるのが嬉しい。
ということで
早速リモートパスを購入して、まずはツァイ・ミンリャン監督のトークを。「VRでは観客の身体が幽霊化する」という指摘も面白かったし、監督が「VRではクローズアップが撮れないのが不満で、そのあと『あなたの顔』を撮った」と話していて、『あなたの顔』も見てみたいなーと思ったり。
VR映画『蘭若寺の住人』自体も、むちゃくちゃ見たいなあと思いながらのトーク鑑賞でした。各地への巡回か、いずれ自宅で体験コースの実現を心底願いつつ。
お次は、中村佑子さんの『サスペンデッド』。これもまた現地でAR映像を体験してみたかったなと思いつつ、鑑賞中の感覚をもう少し追いたくて、著書『マザリング 現代の母なる場所』もゲット。
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読むぞー。
今夜はスザンネ・ケネディのトークを聞く予定。スザンネ・ケネディは、昨年3月のミュンヘン・カンマーシュピーレ(市立劇場)によるレパートリー作品の記録映像配信で『三人姉妹』を拝見していて、
トーク内ではスザンネ・ケネディ&マルクス・ゼルク ロドリック・ビアステーカー「I AM (VR)」の配信版映像が上映されるそうなので、楽しみにしています。
シアターコモンズ、来週以降も少しずつプログラムをチェックしていきたい。
それにしても、シアターコモンズのディレクター相馬千秋さんや、企画アドヴァイザーをしている岩城京子さんは、私が初めてF/T体験をして彼女たちの存在を知った2012年以降、本当にいろいろな作品を知るきっかけになっているお二人です。
そうやって見た作品は、その時点で自分の考えや言葉が追っつかないことが多いけど、ずっと頭のどこかにあって、だいぶ後になってから何かと不意に結びついたりすることがあって、
そういう「わからなさ」の蓄積は、自分が生きる上で欠かせない要素だなと思ったりします。
ちょっと話が逸れてしまったので、この辺で。
(編)

 

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