見てまいりました。yhsの『プリンセスチェリー』。
一瞬、映画を見ているような感覚になる場面が、前半ちらほらと。こういう部分って、今っぽいなあと感じるのであります。
重堂元樹さん演じる校長(芥川悪五郎)なんて、彼が主役のスピンオフ作品が生まれそうな感じがするところも映画的。
校長の「どうりで処女膜から声が聞こえてこないと思ったんだよ!」という台詞が秀逸すぎて…彼にもう会えないのかと思うと残念です。
前半がドッカンドッカンだったので、後半がちょっと自分的には長かったのですが、それはそれ。
校長が主役の作品、見てみたいなあ。絶対名言の嵐ですよ。
『プリンセスチェリー』は、明日の14:00からが最終(予約はこちらからどうぞ)。校長は一見の価値ありです。
観劇後は、齋藤みなみさんの個展が開催中のギャラリー犬養へ。
2階の一連の平面作品。
絶対的なもの、を心から欲する気持ちや、それに対する懐疑心と信じる気持ちとの間の揺らぎ、のようなものが、すごく切実に言葉と絵から直球で伝わってきて、思わず涙。
展覧会で涙が出たのは、以前21_21で開催されていた『クリストとジャンヌ=クロード展』の映像を見て号泣して以来です。
「これを描いているとき、感極まったりしなかったの?」とみなみさんに聞いたら、「感極まって泣いたり怒ったりしながら描いていました」との答えが。
その辺に自分の涙腺が反応したのかな。「感極まった」感があふれた作品たちでした。自分にとってもあまりに赤裸裸すぎて、逆に他人には勧めたくないような気も…。
いやはや。
みなみさん、東京でも頑張ってね。

帰りにsalon cojicaで小野翔平さんの個展もチェック(こちらは29日まで)。小野さんは4月からカナダへ1年間行くそうな。
ホントに今年は海外組が多いですねえ。
よきかなよきかな。
(編)

 

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