土曜日は『女は二度決断する』を見てきました。

これ、原題は『Aus dem Nichts』で「無から」みたいな意味なのですね。そちらの方が邦題より本質的かなあ。(って当たり前か。原題ですもんね)
最愛の人を一度に全て失ってしまった瞬間から、主人公の女性を取り巻く時間(日常)が、砂にズブズブと沈みこんでいくような苛立ちと悲しみに埋め尽くされていく様子がしんどい…。
ほんのわずかな再生の可能性も映画では示されるけど、その気が遠くなるくらいのわずかな可能性を信じるには、法も、現実も、やりきれなさ過ぎたのだなあ。
彼女がラストの選択を選ぶまでの、あの時間(彼女の心理状況が伝わるようなカメラワーク!)は、自分の心臓の音がやたらと大きく聞こえるくらい緊張して見てしまいました。
鑑賞後は、少しションボリしてしまう類の映画です。
翌日。
AIR CAMP 2017でお話を伺った、佐藤たね屋さんの佐藤貞一さんを取り上げたドキュメンタリー『息の跡』を北海道立文学館で。

2013年の佐藤さんと、移転前のお店を見れて良かったです。
私にとって震災は、触れるにはあまりにも大き過ぎて、あの津波を経験した人たちの言葉によって事実に触れると、どうしても涙が出てしまう(相手がどんなに淡々と話したとしても)。
悲しいことを直接的に話していなくても、その裏側にある大きな悲しみを無視できず、動揺するんだなあ。

上映会のあと、ちょっとした感想の話し合いの場が設けられまして。今までだとこおいうのは参加せずに帰ってたのですが、今年のテーマは「分かち合いによる、場への貢献」なものでトライ。
話すことは難しかったけど、やっぱり一人で完結するよりこっちの方がいいよなあ、という感触はあったかな。(当たり前か。)

帰りにTO OV cafeに少しだけ立ち寄って、何人かとアレコレ話しつつ、夜はなえぼのアートスタジオの新入居者の歓迎会。
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私の前はこの方々。
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0時過ぎまで、ひとしきり話した話した。面白かった〜。
そして、今週もいろいろ見に行く予定です。うおー
(編)

 

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