1日かけて愛知芸術文化センターの展示を見る日。写真は少なめ!
(せっかくなので「表現の不自由展・その後」の抽選に申し込んでみたけれど、サクッと外れ。残念!)
ということで、開館と同時にいざ。
アンナ・ヴィットの60分間ビジネス・スマイルを続ける人たちの映像、地味に結構な時間見続けてしまいました。演じた人、よくやったなー。
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こちらは、やっぱり撮っておきたくなるウーゴ・ロンディーノ
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実際に、ものの外周に直接ペンで黒い輪郭線が描かれた石場文子さんの作品。
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最初何気なく見てて、あれ?って思って見直す瞬間が面白かったです。
海外をルーツとする親を持つ人たちが登場する、田中功起《抽象・家族》
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「移民をめぐる問題は、近年の課題として日本で扱われるが、多様な日本人像が定着していないこと自体を本来は疑うべきなのだ。」という作家の言葉に目から鱗。本当にそうだ。
映像中で、ある男性が保育園(だったかな?)を訪れた時のエピソードで、自分と同じバックグラウンドを持つ女児がいて、その女児が自分に特別にくっついてくるようになったのだけど、「(周りの人たちから)この子と同じと思われたくない」という居心地の悪い気持ちがあったことを告白していて。
この感覚って、例えばヨーロッパなどで自分が少数派としてそこにいる時、自分の他にもう一人見知らぬ日本人がその場にいる時になんとなく感じる居心地の悪さと、ちょっと似ているかもしれないなー、と。
個人としてそこにいるのに、少数派の個人が固まってそこにいることで、いきなり「日本人」「アジア人」みたいな大きなくくりで見られてしまうことに対する反発というか…。そおいう枠にはめられそうな関係性が生じそうな場からは、なるべく離れていたいというか。(だから、多分海外に行っている時に、日本人が集まる場、みたいなものへも足が向きづらい)
でも、逆に自分が多数側にいる時、つまり日本にいる時は、同じような状況が発生すると「◯◯人」(「外国人」も含む)って枠で、つい見ちゃうんですよね。あかん。そこにいるのは、個人。
こちら↓は、実物と制作過程の記録を、思わず口を開けて見てしまった今村洋平さんの作品。
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3601回シルクスクリーンで刷って、こんな立体作品を作ってしまうのって凄いな!
ちなみにこの↓「tsurugi」シリーズは
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こちらのサイトによると

地形図の等高線を利用し、日本に実在する山がモチーフとなっています。等高線の本数と同じ222個の版があり、1つの版を約40回ずつ刷ることにより、約0.4mmずつのレイヤーができ、トータルで約9000層 積み重ねられています。

のだそうです。ギョエー
CIR(調査報道センター)の「Reveal」も、素晴らしかった。これはもうフォローして後追い。
牛肉と地球温暖化の関係を扱ったアニメーションもあって、国連気候行動サミットに出席するためにNYへ行った小泉進次郎環境大臣の「ステーキ食べるぞ」発言も、タイミング的に確かに今そこでそれは…と改めて思った次第…。
しかし牛に罪はないし、もちろん牛肉大好き!な人だって責められる理由はないと思うわけで。罪深いのは、大量生産、大量消費のシステムですよね。
あ、それか小泉環境大臣も「草資源だけで育てた牛のステーキを食べたいです」って発言してたら、「おお」ってなってたのかな?
草だけで肉牛を育てているところもあるんだなーと思って、北海道にもあるのかな?と調べたら、八雲牧場とかはそうなのですね。ブランド名は北里八雲牛とな。しかも子牛はちゃんと母乳で育つのかー。
あと個人的に「家畜福祉」は購入時の判断材料になってて、卵とかはもうめっきり平飼いのものばっか買ってるな。
この日はあとタニア・ブルゲラとか。
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夕方からのパフォーミング・アーツ・プログラムの時間が迫ってきたので、3つだけ見れなかったけど、あとは映像も全てじっくり鑑賞。愛知芸術文化センターの展示は、どれも面白かったっす。
(編)

 

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