2020年の欧州文化首都の一つ、クロアチアのリエカ。(もう一つは、アイルランドのゴールウェイ)

に、つい先日、3日間ほど滞在してきました。

※その時のブログはこちらにまとまってます。

視察の目的だった「The Puppet Theatre Review」は、リエカ市人形劇場が毎年11月に開催している人形劇祭で、今年は来年の欧州文化首都のプレイベント「ECoC at the Puppet Theatre Review」として11/4〜11/11に開催。

私は期間中4作品を見れたのだけど、肝心のリエカ市人形劇場の作品は日程の関係で見れず。残念!

でも、2会場でのフェスティバルかつ新作のお披露目を数日後に控えた関係で超ーーーーー多忙な劇場総支配人(名刺の肩書きはGeneral Manager)、マグダレーナと会ってお話することができて、行った甲斐がありました…。時間をつくってくれて、本当にありがたいです涙。

リエカ市人形劇場について、自分メモとして整理すると

まずはじめに、リエカはクロアチア語で川を意味するのですが、元はイタリア語で川を意味するフィウメという名前で、クロアチアからも独立した自治都市であったそうです(Wiki参照)。歴史的にイタリア人が多く住んでおり、第一次世界大戦後、モテ男のGabriele D’Annunzioがイタリア本国に背いてクーデターを起こし全権掌握。その後第二次世界大戦終了まではイタリアが支配。戦後はクロアチア(ユーゴスラビア)領に。

ということで、30年代のリエカでは、西側地区でイタリア語による人形劇が定期的に上演され、スシャクと呼ばれる東側地区で時折クロアチア語での人形劇が上演されていた状況があり。そして、60年にクロアチアで5番目となる専門劇団「ドミノ人形劇場」が設立。93年にリエカ市人形劇場へと改名し、96年に180席(自分の感覚的には100席前後のサイズな気がしたけど)を備えた今の建物へとリニューアル。

80年代はザグレブ人形劇場などとのコラボレーションを多数実施し、90年代は優れたディレクター(ポーランドやイタリアからのゲスト・ディレクターも含む)のもと多くの成功を納め、多くの国で(その国にとっては初のクロアチアの人形劇団として)公演を行ってきたそうな。

現在レパートリーは36作品あって、受賞歴は76とかすごっ!レパートリーには赤ちゃんと幼児のための作品もある他、紙芝居や、野外での身体表現的な参加型の作品も。

公演スケジュールとしては、リエカ市人形劇場専属劇団や、招待劇団の公演が、木〜土の夜にあり。月曜と火曜の午前中は、幼稚園や学校鑑賞向けの枠として上演。

アウトリーチとしては、小学校に俳優が訪れて行う人形劇づくりWS、工房の美術アーティストによるリサイクル素材を使った人形制作WS、子どもたちが工業用フェルトを用いて切る、縫う、接着するなどのスキルを学ぶWSなどを実施。

なるほど〜。

それで、今回のことが具体的にどんな話につながっていくのかはさておき、ミーティングの中で、札幌の人形劇場の取り組みなども話しまして。

話しながら思ったのですけど

やまびこ座とこぐま座は専属劇団こそ持たないけれど、館長の矢吹さんをはじめとするプロフェッショナルがいて、アウトリーチにも力を入れている。

そして、彼ら自身が所属する劇団(人形劇団野良犬とか)も含めて、毎週末の上演を可能にする市民人形劇団が存在するってことが、改めてすごいことなんじゃないかと。(もちろん、道外からの専門劇団による公演もあります。)

これって、40年以上にわたって人形劇講座を開催し、多くのつくり手を育ててきたから可能なことで、この状況って日本の中でも結構特殊なんじゃないかなと思うんです。(正確にはわからないから、この辺を今後調べていきたい。)

そしてやまびこ座とこぐま座は毎年プロデュース作品をつくって、着実にレパートリーも増やしてますし、そのプロデュース作品も専門家と市内の(年代もさまざまな)人形劇のつくり手とのコラボレーションで制作されている。

劇場があって専属劇団がいて、というのはヨーロッパの標準で、それと札幌の人形劇状況は異なるのだけど、その違いは決してマイナスではなく、かなりユニークかつ素晴らしい個性なんじゃないか?と、マグダレーナと話す中で思ったというか。

さらに、札幌にはやまびこ座を拠点とするさっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座もいますからね。伝統からコンテンポラリーまで、老若男女のつくり手が活躍する「人形劇の街」として、札幌を海外に推していきたい!

なもので

もっときちんと札幌(や北海道)の人形劇の歴史を知らなあかんと思って、帰国後改めて本棚から引っ張り出したのが、この2冊。

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歴史はもちろん、現在の札幌の人形劇状況もリサーチしたい。来週末の札幌人形劇祭も、両日は無理かもしれないけど、どちらかは行く気満々です。

※11/26追記:11/24(日)の午後からですが、第48回札幌人形劇祭を見てきました。レポートはこちら。

あと、日本とヨーロッパの人形劇の歴史にも俄然興味が出てきて、今日さらに新しい2冊もゲットしてしまいました。

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(上の右2冊ね。)

何となく、中欧・東欧の人形劇の歴史ももっと知りたくて、いつかリサーチャーのためのレジデンス・プログラムに応募して、何カ国か調べて回れるといいなあ。いろんな町の人形劇フェスティバルも視察したい。

あ〜夢が広がりますね。

まずは足元の調査から!札幌の人形劇の取り組みを英語で!いつかどこかで発表したい!(そのための機会をつくりたい!)

(編)

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