ケン・ローチ『家族を想うとき』をシアターキノで。

鑑賞後に読んだレビュー二つもぜひ。
ケン・ローチ『家族を想うとき』が見つめる、「搾取」で回る世界
ケン・ローチ監督が『家族を想うとき』で警鐘を鳴らす「働く人をつぶす社会」

実際に英国最大手の配送会社「DPD」の配達員が、制裁金を避けるため病院に通うことができず亡くなった出来事が、本作の部分的な基になっているそうです。

この状況について知りたいなと思って検索したところ、独立行政法人労働政策研究・研修機構による「諸外国のプラットフォームビジネス調査」を発見。

第2章のイギリスの調査報告が、まさにドンピシャリの内容で、興味深く拝読。プラットフォーム就労者の権利保護に向けた制度改正を巡る議論が行われているとのことで、シンクタンクRSAのマシュー・テイラー所長による報告書が紹介されておりまして、

そこでの「公正かつディーセント(decent:適正な)で、発展性と達成感の余地のある仕事に向けた 7 つの提言(要旨)」(上記リンクPDFの17P〜)は非常に共感。

テイラー報告書を受けて、従来からギグエコノミー従事者の権利保護に関する検討を行っていた議会の「雇用年金委員会とビジネス・エネルギー・産業戦略委員会」は合同で検討会を設置し、2017 年 11 月に法改正を含む提言をまとめた報告書を公表。

それを受けて、政府も回答文書を2018 年 4 月に公表しているそうです。

こういった諸々の流れに対して、企業の対応は

事業者の間には、従事者を引き続き自営業者とみなすかわりに、従来よりも手厚い保険制度等の適用をはかる動きがある。例えば、ウーバー社は 2018 年、週 2 ポンドの保険料で従事者に傷病保険を提供するとの方針を公表している。また、ルー・フーズ社は配送従事者に対して、事故による傷害、疾病の治療および一定の休業期間に関する所得補償をカバーする保険を無料で提供している。同年、運送業の DPD 社も有給休暇と病気休暇を適用、また休業に対する罰金制度を廃止している。

とのこと。よ、よかった…。

自分はフリーランスで、現在は上記の調査報告で言及されている「労働者」ではなく「自営業者」ですが、勉強や自分のしたいことを追求できる時間を確保しやすい柔軟な働き方には、やっぱり代え難い魅力があります。

ただし、その自由は、明日にでもなくなるかもしれない健康あっての話なのですけど。

(収入元だって大事って人もいると思うけど、私の一番優先はとにかく健康的にストレスなく生きることなので、収入元がそれを脅かすなら手放すことにためらいはないなあ。じゃあ、収入ゼロになってどうやって生きていくねんって状況になったら、そこからの選択と失敗などを研究結果としてこのブログで報告していきますね…)

やっぱり政府には、防衛費とかに予算をかけるよりもベーシックインカムを導入してもらって、とりあえず住む家はそれでなんとかなるって状況をつくってほしいものであります。

あとはやっぱり、便利さの陰にある、誰かの搾取、に対して自分がどう向き合うかってことは考えちゃうなあ。

現代社会だと、知らないうちにその構造に加担していることが多そうだけど、できる限り少なくしていきたいですよね…。そおいうことに注意深くいるためにも、時間に追われない生活リズム、マジ大事。

人生のいっときはがむしゃら時期があってもいいけど、それが延々と続くのは、自分は辛いっす。

(編)

 

 

 

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