昨夜、コンカリーニョプロデュース『歯並びのきれいな女の子』コンカリーニョ、を見てまいりました。
作・演出はintro主宰のイトウワカナさん
父親の納骨の日に、家族の誰も知らなかった、父親のもう一人の娘、が現れて〜というお話。
ワカナさんの作品を見るのは、『蒸発』『ことほぐ』に続いて三本目(短編は除く)。前の二作品では、彼女のつくる台詞のやり取りがどうにも苦手で。
にも関わらず、何かが妙に気になって、でもそれが何なのかわからない、不思議な印象だったのです。
で、『歯並びのきれいな女の子』。
いや、泣いたんです。それはもうぐっとくる言葉を、役者の方々がぐっとくる佇まいでおっしゃって。しかも、「泣き」一辺倒に持っていくかと思えば決してそうではなく、その直後に思わず吹き出してしまうような外しを持ってくる。(そしてこういうのが、自分は好き)
でも、私が一番興味深いなと思ったのは、一つの劇作品としての立ち現れ方、のようなもので。
何と言うか、最後の最後でふっと顔を上げたら、何か立体的な形となってそこにあった。みたいな…(つ、伝わらないですね…)
今回の作品でそれをくっきりと感じて、『蒸発』とか『ことほぐ』に感じていたことも、こういうことか!と自分では納得したのですけど。
こういう観後感(こんな言葉はないですけど、読後感の観た後版)は、彼女の作品だけに感じるものなんですよねえ。
まあ、もうちょっといろいろな種類の演劇を見てみないと、はっきりわからない感覚ではあります。東京の演劇とか興味深いな。
そんな私の意味不明な感覚話は横に置いても、自分周囲で絶賛されている理由はよくわかる作品ですので、お勧めです。
舞台セットもつくり込んでいて(コンカリだから可能な規模)、それだけでワクワクしますよ。
残りは今日明日と、後半戦は8/11〜8/18まで。詳細はこちらをどうぞ。
イトウワカナさん、今後の作品も要チェックです。
(編)

 

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