本日からシアターZOOで公演が始まった、京都の劇団 笑の内閣による『非実在少女のるてちゃん』。

東京都の青少年健全育成条例改正問題。お恥ずかしながら、正直、この問題に熱心な関心を持っていたわけではなかったのであります。
なもので、つい最近の話題のような気がしておりましたが、地味にもう2年近く経っていて軽く驚き。
本公演のことは、今朝方、twitterでたまたま目にして知ったのですけども、
時事ネタを扱い、
かつ
条例反対派の都議会議員が特別出演したり、アフタートークに右翼団体の幹部を呼んだりするなど、現実社会との接点も大胆に持っていて(←ここ大事)、
こういった諸々をエンターテイメントとしてどう昇華しているのかな、という点に俄然興味がわき、急遽昼の回を見に行くことに。
結果として、無 茶 苦 茶 面白かったです。
物語は、条例改正推進派と反対派の対立を軸に進みますが、
随所でスクリーンに映し出される偉人の言葉(以下二つ、うろ覚えです)
例えば「地獄への道は、善意で敷き詰められている」
とか
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
とか。
プラス、劇中とても印象的だった
「あなたの主張する“子ども”こそ、非実在青少年じゃない。私は私の目の前にいる“子ども”たちを守りたいのよ」(←うろ覚え)という台詞。
自分自身や自分の目の前にある現実を、まずきちんと見ること。全てはそこからだよなあ、と。
今の日本社会の空気がとても的確に現れているような、素晴らしい作品でした。
もちろん、劇中たびたびハッとさせられながらも、
作家挨拶に「もっと社会には寛容であってほしいなあと思って書いた作品なんで、気軽に笑ってみてください」とあるように、110分ホント笑えます。(←ここ大事)
しかも!
札幌の演劇好きな方でしたら「おお!」と思うであろうゲストが、実にテンションのあがるタイミングで出てくるところもステキ。(ゲストは冒頭の劇団リンク先からチェックしてみてください)
あのシーン、最高でした…
思わずその場で拍手してしまいました。
長くなりましたが、以上の理由から大大大プッシュしたい『非実在少女のるてちゃん』
今夜19時〜
明日16日(日)13時〜/19時〜
最終日17日(月祝)13時〜
と公演が残っております。16日、17日はまだ予約も間に合いますので、こちらからぜひ!
前売り2,500円、当日3,000円です。
(追記:カンフェティだとセブンイレブンで事前発券の場合、前売り2,000円となってお得みたいです)
リピート割引をしてくれることになったので、私も最終日にもう一度見に行ってこようと思っております。
余談ですが、中島みゆきの『世情』が使われた『3年B組金八先生』の名場面、観劇前にぜひ見ておいてくださいませ。(5分くらいからがその場面です。)
いやあ『世情』は実に名曲であります。
(編)

 

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