久しぶりの更新となってしまいました。
先週末はこれまた久々の舞台遠出。何と言っても一番の目的は、一日限りの公演という『無限大∞パイプオルガンの宇宙 -バッハから現代を超えて』

東京芸術劇場のパイプオルガンは世界最大級の大きさらしく、かつ、ルネッサンス様式とバロック様式という2台のオルガンがはめ込まれているクラシック・デザイン面と、
フランス古典からロマン派への移行期のオルガンが入っているモダン・デザイン面とが背中合わせになっているという、すんごい代物。
このたび2年にわたるメンテナンスを終えたそうで、公演に先立ってお披露目されたときの映像がこちら↓
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Nem0rMjwKA0[/youtube]
12日は、一度作品を拝見したかったダンサーの勅使河原三郎さんとパイプオルガンとの一夜限りの競演ということで、いざ。
で、開演。
パイプオルガンの管を通った空気や、そこから発せられる音は、コンサートホール内を循環し振動させ、ダンサーの身体もそれらに共鳴していく。
舞台上に幾何学的に配置される身体や、上質に視線を誘導し空間を構成する光も素晴らしく、何とも濃密な90分。
パイプオルガンが回転する姿も神秘的でした。
途中、ある曲で踊る勅使河原さんの姿は自我を超えた何か、を感じさせて
それは「謙虚さ」とも言えるのかもしれませんが、踊りからそんなことを感じたのは初めてだったので、何だか泣けて泣けてしょうがありませんでした。
ああいう人間の姿に勝る美しさなんて、あるのだろうか。
何とも贅沢なひとときでありました。
余韻をひきずりながら、遠出二日目に続きます。
(編)

 

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