フランスに行っていました。
今回パリには一日だけの滞在だったので、Pierre Huygheの回顧展を見にポンピドゥーセンターへ。
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あらゆる物質が等価に置かれる中に、自然の神秘や生命の熱みたいなものが、ときにダイレクトに、あるいは人の手によって一度屈折して伝わってきて、全体を見た後にえらい胸にくるものがありました。
きっと、もっと深いものがあるに違いない。
有機物と無機物の中間みたいな存在も面白かったし、作品と観客、の「その間」にスルリと彼らが入っていったときの奇妙な感覚も興味深かった。
雑誌にちょうど特集記事が載っていたので頑張って読んでみたのですが、アート系のフランス語はまだ私には難解であります。ふー。
帰りに通りかかった教会では、ちょうどオルガニストが練習していましたよ。
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コンサートホールで聴くのとは、また違う趣きがありますな。
翌日は朝マルシェへ。帰り道、一匹の猫がくっついてきました。部屋の中まで。
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彼の弟も、突然のお客さんに思わずカメラを向けております。
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このあとミルクを飲んで、帰っていった猫。いつもこうやっていろんな人から食事をもらっているのだろうなあ。
午後はノール駅からいざ実家のあるSt-Omerへ。
それにしても、ヨーロッパ中のいっっっろんな人が行き交うノール駅にいると、「こりゃー、人と人がわかり合うなんて、そもそも無理だよね」ってな気分になります。あまりにいろいろ過ぎて。
そして、「わからなさ」は容易に「不安」に結びつくのだなあ。
でも、不安は会話によって解消することができる。お店に入ったときの挨拶も含め、話すことの重要性をひしひし感じるのでした。
陸続きの場所にいると、タフになりますな。
(編)

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