前回の続きで、
11/27(金):夜はシェイクスピアの『真夏の夜の夢』(野田秀樹潤色、シルヴィウ・プルカレーテ演出)を教文で。
(ステージナタリーの記事で舞台写真を見れますよー)
プルカレーテといえば、2017年/2018年と参加したシビウ国際演劇祭で度肝を抜かれた『ファウスト』(2年連続で観れたけど、ここでは初観劇の2017年ブログを。)をはじめ、『METAMORPHOSIS』や『The Scarlet Princess』を観たことがあって、
あとはコロナ禍の映像配信でいくつか観る機会があったのだけど、体験としてはやっぱりシビウ(ルーマニア)と結びついていて。
なもので、『真夏の夜の夢』の冒頭でザ・プルカレーテな世界が現れたとき、札幌にいるけどそうじゃないような、不思議な気持ちに。
シビウ滞在、つい2年前のことだけど、遠い昔の夢のようにも感じられるなあ。また行きたい。
そして
地味に3月以降、自分が劇場で観劇するのが初めてなことにも驚きました。
3月からお山拠点の生活に移行したので、街中に出ることの物理的なハードルもあるけれど、(いかんせんお山暮らしだとほぼ人に会わないだけに)コロナ禍で街中に出ることの精神的なハードルが、意識している以上に高くなってしまったなあと実感。
今は街中に出るのは月に2回ほどで、その2回に仕事もそれ以外の街中用事も突っ込むため、いろいろこぼれ落ちるものはあって。(大抵街中の家に一泊するのだけど、この日は諸事情で日帰りになったため、翌日に見ようと思ってたものも断念。)
でも逆に、年に1、2回劇場へ足を運ぶ人にとっての「観劇」は、このぐらい特別なものなんだなあ、とも思いました。
物理的精神的ハードルを超えて、生活のいろんなことの優先順位から「演劇」を選び取り、今だったら(感じ方に個人差はあるだろうけど)感染に対する一抹の不安を抱えつつ劇場に着き、
だがしかし、一度幕が上がれば、それまでの一切を忘れて非日常の世界へ没入し、その余韻を噛み締めながら帰路につく。
街中ベースの暮らしのときの、劇場や美術館、ギャラリー、その他イベントへ足を運ぶことが日常な日々も良いものだけど、それらに足を運ぶのがレアなおおごとであるお山ベースならではの付き合い方も、これはこれで良い。
そして、
足を運べないからこそ、配信などで常に演劇につながっていられることのありがたさも、しみじみ実感しております。
「くものうえ⇅せかい演劇祭2020」では演劇の配信を「演劇蟹カマボコ」と言ったけれど、「演劇蟹カマボコ」は、実際に劇場で観劇する時間をより際立たせてくれるものでもある。
今、せっせとオンラインでいろんな海外の劇場の配信を見ているけれど、それは、いつかその劇場へ足を運んで、その場で見るための予習のようなものと感じています。(同じようなことをここにも書いた)
そのためにはですよ、演劇がこの先も変わらずにあり続けてくれることが必須なわけで、補償や寄付やその他諸々を使って、なんとかつくり手の方々が、このタフな日々を乗り切れるよう祈るばかりです。
ふー
あ、全然話変わりますが
野田秀樹潤色『真夏の夜の夢』も面白かったけれど、札幌の皆さん!もう一つ私が激推しする『夏の夜の夢』はですね、人形劇団ボンドwithビスケット『夏の夜の夢』です。
プルカレーテとはまた一味違う、すっとぼけた舞台写真を見てください!(→衝撃の初観劇ブログはこちら)
この先再演されるか全然わかりませんけど、いやー、あの『夏の夜の夢』ももう一度見てみたいなあ。
(編)
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